レンタルプランの夕食にお出しするBBQセットに食後のデザートを何か付けたくて
提供する様になったビッグホーン自家製の『きよかわプリン』も今年で8年目を迎えます。
8年前に比べると材料の配合や調理方法も毎年少しずつですが試行錯誤しながら改良してきました。
提供当初はいわゆる『昔ながらのプリン』で全卵・牛乳・グラニュー糖だけのシンプルな素材を
オーブンで湯銭しながら焼き上げた少し硬めの食感のプリンでした。
今ではプリン専門店も少なくありませんが昨今のプリンの主流は『なめらか系』でしょうね。
なめらかプリンの基本レシピは全卵を使わず卵黄だけを使用して生クリームを多めに配合した
ちょっとリッチなプリン(パステルなど)であの食感を全卵だけを使用して作ろうとすると卵白の
”ツルっと”した食感が勝ってしまって卵豆腐の様な舌触りになってしまいます。
流行に流された訳ではないのですが『きよかわプリン』もプリンカップを現在の形に変えた
2010年からプリンの配合を卵黄を多くし、コクを出すために生クリームを加える様にしました。
また加熱方法も湯銭による『焼きプリン』からスチームオーブンの蒸気によって蒸し上げる『蒸しプリン』
に変更し現在のなめらかな食感のプリンのベースとなっています。
それから現在に至るまでベストと思える味や食感を出すために卵と牛乳の比率や加熱時間、
その他”秘密”の事など自己満足の世界なんですが色々とこだわって毎回手を抜かず作っています。
1日数十個のプリンを作る時はプリン屋の店主ではないかと思ってしまう事も・・・。(^_^.)
前置きが長くなりましたがタイトルにもある様に過去8年間の集大成なんて大袈裟な話では
ありませんがもう少しプリン道を極めたくなってしまい1か月程前から『プレミアムプリン』
を開発すべく色々と試作を重ねています。
プリンって材料がシンプルなだけに基本誰が作ってもそれなりの味にはなるんですが
シンプルなだけに奥も深いのです。そこで今回は素材をもう一度厳選してこだわってみたくて
今月はメインの牛乳探しに奔走していました。
出来るだけ山梨県内(もしくは近隣)で生産されている素材をメインにしたいのですが、
価格面や安定した供給などこだわって作られている食材は流通面でも色々とハードルがあって
商品化にはまだまだ課題がありそうです。
出来れば今夏中に皆さんにご提供できればと思ってもっか奮闘中です。
また使用する素材の紹介なども今後ブログでお伝えしていきますのでお楽しみに。
写真後列が『きよかわぷりん』低温殺菌牛乳仕様。
写真前列が『プレミアムプリン』の試作品。
手前左がノンホモ&パスチャライズ牛乳、右がジャージー&パスチャライズ牛乳
クリームラインの2層になって上部はコクがあってまったり、下部はなめらかあっさり食感。
牛乳が違うだけで甘さや食感も微妙に違って新しい発見ができました!