3月も中旬を過ぎて来週はお彼岸の季節。
『暑さ寒さも彼岸まで』のことわざ通り
今週は初夏を思わせる様な暖かな日が続き
春本番の季節になってくるかと思いきや・・・
今朝は一転してご覧の様な一面雪景色となっております。
9時の時点で5㎝ほどの積雪となっていて
雪は現在も降り続いています。
3月に入って今回が2回目の積雪なんですが、
この時期の雪は湿った重い雪が多く、雪かきも一苦労。
何よりオープン準備が滞ってしまうのが一番の悩み・・・。
雨は降っても次の日には何の影響も出ませんが、
雪は解けるまで何も出来ないのでひたすら雪解けを待つのみ。
まだこれで終わればいいのですが、火曜、水曜とまた降雪の予報が出ていて
もうこれ以上の降雪は勘弁してほしいところです。
話は変わりますが『水』にまつわる話を少し。
キャンプ場のある甲斐市上芦沢地区は通称『清川(きよかわ)』とも呼ばれ
清川村→敷島町→甲斐市と合併を繰り返しながら現在に至っています。
清川と言う名前からも分かる通り、昔から銘水の地域としても知られていて
キャンプ場のある集落は先祖代々山奥から湧き水を引き込んだ天然水を
贅沢にも生活用水として今も使用しています。
キャンプ場では2kmほど上流の清川簡易水道からの上水道の水を使用していて
銘水にも負けず劣らずの美味しい水とお客様にも大変好評です。
※ちなみに開設当初はその湧き水を使用していました
そんな祖先から受け継いできた貴重な水が昨年の暮れごろから水不足になり
年始から原因を色々と調査していました。
2㎞ほど上流の水源からは一時貯蔵するタンクには十分に水量はきているため
どうやらタンクから集落へと続く配管のどこかが破損している様でした。
漏水箇所が中々特定できず半ば諦めかけていたのですが、
温かくなった先日ようやく漏水箇所を突き止め無事修理を終えました。
そんな作業をしている中で少し興味深い話を聞けました。
この先祖の方々が大変な労力で引いてきた銘水の噂を耳にした
県内のとある酒蔵の方が日本酒の仕込みに使わせて欲しいと以前訪ねてきた事があるそう。
結局は話はまとまらなかったそうですが、美味しい日本酒作りには銘水は必要不可欠。
そんな美味しいお水を当たり前の様に頂ける事に改めて感謝した出来事でした。
毎年、大寒の時期にその湧き水を汲んで大事に使っています。
中でも寒の入りから9日目の『寒九の水』は1年で一番澄んだ清らかな
水として先人から受け継がれていて腐らない水として重宝され
日本酒や味噌、醤油などの仕込み水としても使用されています。